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まったりゆっくりな活字中毒者のブログです
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『MAZE』恩田陸

アジアの西の果て、白い荒野に立つ矩形の建物。
いったん中に入ると、戻ってこない人間が数多くいると伝えられている。
謎を解き明かすためにやってきた4人の男たちは、果たして真相を掴むことができるのか?
異国の迷宮を舞台に描かれる、幻想的な長編ミステリー。 (アマゾンより)



・・・怖かった!!!
 恩田さんの本が怖いのは当然だけどこれは怖かった!私的には一番怖い『ネクロポリス』と並ぶか抜くくらいの勢いで怖かった!!もう思わず窓に手が無いか確認しちゃうくらい怖かった!!
 盛り上げて盛り上げて盛り上げて恵弥からの謎解きで一気に現実に引き戻されたと思ったら最後はオカルトで読者を突き放して終わる、って感じでした。
 前半と後半とラストの温度差がまたたまらなく良いです。こういう終わり方が嫌いな人も多そうですが、私は好きだなぁ。

 恩田さんの本って、まったくホラー描写が無い本でも何となく背筋が寒くなっちゃうんですよね。そこがまたミステリアスな感じで癖になっちゃう理由なんですが。夜にベットの中で読むのには適さないと思います。(笑)
 ちなみに、『ネクロポリス』、『六番目の小夜子』、『麦の海に沈む果実』なんかが怖かったかなぁ。
 まぁあんまり恩田さんのホラーっぽいのには手を出したことが無いんですけどね。(というか、出せないと言った方が正しい。)
 『図書室の海』の中の話も、全体的に怖いイメージがありますねぇ。『不安な童話』あたりのサスペンス系は、そこまで怖いとは思わないんですけど。
 やっぱり、あの恩田さん独特のファンタジー感が一番怖い気がします。

 とにかくこれで『クレオパトラの夢』が見れる!(笑)さっそく文庫か何かを買ってきたいと思いますw

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